IELTSってどんな資格?
IELTSはイギリス、ケンブリッジ大学やブリティッシュカウンシル等により運営されている、英語熟練度を測る資格です。イギリスに留学するにあたっては、必須の英語資格となります。4つの試験科目があり、Listening / Reading / Writing / Speaking の試験を順番に受験していきます。2011年からは日本でも英検と同じ運営母体が試験を実施しており、イギリスやオーストラリアに留学を考えている人はいち早く、試験傾向などを勉強することが理想的と思います。
イギリスやオーストラリアの留学では、TOEICではなく、IELTSという英語検定を受けることになります。しかしながら、アメリカや他の国々は圧倒的にTOEFLやTOEICを求められることが多く、イギリス留学経験者である私も、30を過ぎた今もなお、TOEICのスコアを求められると、IELTSからの換算をして書かないといけないというややこしさがあります。
IELTS と TOEICの違いとは?
IELTS と TOEIC の違いをシンプルにまとめると、IELTSの方が全体的に、より実践的な能力が求められると認識しています。リーディングの文章が1パッセージあたり約700文字であるTOEICに対して、IELTSは 約900であったり、あるいは、Speaking は実際に面接官を目の前にして、実践的に会話を行わなければならず、緊張を克服しなければならず、画面越しではなく、人と向かい合って話をする側面も、IELTSの方が具体性を感じます。
IELTSのスコア 大学生と大学院生の英語レベルとは
大学生レベル = IELTS 5.5 - 6.0
大学院生レベル = IELTS 6.5 - 7.0
イギリス留学へのトライで必ずと言ってぶち当たる課題が、このIELTSのスコアです。大学の学士コースに入りたいなら、IELTS 5.5 -6.0が求められ、大学院であれば 6.5 - 7.0 が必ず求められます。現地の語学学校でも、このIELTSスコア向上のコースが用意されており、かなりピンポイントでの試験対策や基礎能力の育成プログラムが実践されます。
IELTSは2年ごとに受験し直しの必要性
なんと、IELTSはTOEICや英検等と異なり、2年毎に試験の受け直し、スコアの取り直しが必要で、2年以上立っているスコアを教育機関が認めないなど、より厳しくスキルの状況をチェックする、非常にリアルなスキルが示されている資格となっています。言語力は使用しないと、時間とともに確実に衰えていくものですので、こうした厳しくスコアを管理する資格は、信頼性を得られやすいことも特徴です。
社会人になって度々起こる、IELTS & TOEIC スコアの比較
日本社会では、まだまだIELTSの知名度が低く、社会人の大人の方々の大半はIELTSの存在を知りません。よって、会社の採用などでもIELTSスコアの項目があることは実質的になく、ほとんどがTOEICスコアを記入する欄ばかりです。
その際に必要なのが、IELTSスコアをTOEICスコアに変換するための情報です。
例えば、IELTS 6.5 は TOEICですと、870点ほどとなります。最後に取得したスコアを元に、TOEICの点数に置き換える作業は、留学生は定期的に行った方が良いルーティーンだと思います。
IELTSを取得して大変だったこと、よかったこと
大変だったことはとにかく、実践的な能力を求められるこの試験のために、仲間たちと過去問題等を共有しながら、とにかく実践的に練習を進める必要があります。また、日本の運転免許試験のように、トリッキーな設問などもあり、いかに冷静に対応出来るかも必要なスキルだと思います。
一方、よかった点としては、手軽に受けられる試験ではないため、より自分に厳しく、英語で話すことを怖がらずにどんどん話すことが必要ですし、より実践的な状況で試験を受けることで、実際に街中などで出会った人と会話するときに近い状況での体験が出来ることは非常に大切な経験です。
可能なら、継続的なIELTSの再受験を
先ほども基準しましたが、IELTSスコアの有効期限?は実質的に2年間です。人は言語を使わなければどんどん衰退するばかりですので、IELTSのスコアシステムは、建前ばかりの資格ではなく、実態にそぐうものとなっていますので、定期的案受験で今のリアルのスコアを知り、今のリアルの自分の課題をそこから見つめることも可能と思います。
ときには下がったり上がったりすることもあると思いますが、自分を信じて、磨き続けることでIELTSスコアも、実際の言語力も向上するはずですので、まずは諦めずに取り組んでみましょう!
まとめ
イギリス留学にはIETSという英語スキル資格が必要であり、日本でも英検のように受験することができます。TOEICよりもより実践的な試験構成となっており、スコアの実質的有効期限も2年となっており、過去の栄光を一生使えるようなものでもなく、リアルタイムな自分のスコアを大切にする、そんな英語言語資格です。
留学生・留学希望の人にとっては、非常にしんどくて、辛い勉強のステータスとともいますが、IELTSで学んだことは、その後の大学等の教育機関でのレポート作成などの際にも非常に有効に使えますので、まずは自分を信じて学び続けることをお勧めします!