ドン・キホーテの情熱価格シリーズに登場した、15.6インチ(略して15インチ)モバイルモニターが気になったので早速ドンキホーテに行って買ってみました。買ってみた一番の動機は、コロナの状況も少しずつ開けて来て、これまではリモートワークで自宅に31インチや50インチモニターでベストな環境を整えてデスクワークをしていましたが、徐々に出張などが増えて来てホテル滞在の頻度が高まると、持ち運びができるモバイルモニターの必要性が上がって来たことにあります。
仕事もゲームも動画視聴も!いつでも、どこにいても快適に没頭できちゃう。持ち歩けちゃう約0.75kgの軽量液晶モバイルモニター。バッテリーたっぷり5時間分内蔵して、15.6v型となっています。
今回のモバイルモニターの重要視ポイントは
・飛行機の機内持ち込みキャリアに入るボディーサイズ
・できれば大きめの画面(15-17インチ)
・最低でもHD解像度、でも4Kだと字が細かくなりすぎて読みにくいので最大で2K
・文字の輪郭がぼやけたり、色味が違いすぎないこと
これらの点に注目して機種を探していました。
一方、探せば探すほどさまざまなOEMと思われる類似品が多数見つかり、どれにすれば良いのか迷いまくるという悪循環。解像度が高いものを探しすぎると、文字が小さくなりすぎて使いづらいので、15インチのモニターサイズに最適な解像度を探ると、意外やシンプルにフルHD程度が最適と納得できました。
ドンキホーテに行って買おうとすると。探しても探しても売り場に陳列していない模様。セールの加減か、昨今話題になっている13インチのテレビチューナー内臓のテレビ兼モニターや同19インチモデルは前者は人気で売り切れ、19インチは在庫があるものの、画面が大きいことは大歓迎でしたが、持ち運びに少し不便差を感じて見送りました。
別の店舗に行き、店員さんに声を掛けると、まだ入荷仕立てで箱から出してないとのことで現物持って来てくれることに。実際に触ってみて、本体やスタンドケースの質感も良く、とても好印象だったので購入を即決しました。
こんな同梱物が入ってます
・本体
・ケース兼スタンド
・ケースと本体を固定するネジ2本
・USB-C <=> USB-C ケーブル
・USB-A <=> USB-C ケーブル(充電目的)
・USB-A 充電器
・Mini-HDMI <=> フルサイズHDMIケーブル
・各種説明書等
最初から使用開始するに必要な付属品が同梱されていて便利でした。特に私はUSB-C同士の接続となりますが、内蔵バッテリーは使用すればやはり残量が減ってくるので、公表値の5時間は現実的には厳しい感覚ですが、2時間くらいはある程度の明るさでも運用できると思います。
画面の写り具合
モニターを選択する上で重要視するポイントとして、表示される品質は気になりますよね。私もこれまでの経験から、適当なモニターを買うと文字がぼやけたり、表示領域が納得いかなかったり、色味が違いすぎて全然異なる色味になってしまったりと悩んできました。今回は色合わせはノートブック本体で行うことにして、ドンキのモニターでは文字の表示品質に注目しました。
・解像度
15インチのモニターでフルHDの解像度の組み合わせは最も画面の大きさと表示される文字の大きさのバランスが整っているサイズと感じました。文字の大きさや読みやすさもよく、ウィンドウも頑張れば2つ並べることができるので、ラップトップの画面と併用すれば3〜4つのウィンドウを並べることができるので、実務としては十分な領域を確保することができると思います。
正直普段の私は31インチや50インチの巨大な画面に4K画質で表示させて、本当に複数のウィンドウを並べて仕事をするような人間ですが、13インチ前後のラップトップを外に持ち歩いて、出張先のホテルの部屋などで仕事するときは4Kが表示される画面も便利ですが、15インチ程度の大きさに似合ったフルHD画質の表示でも問題ないと考えを改めました。
・色味やにじみ具合
色味とにじみ具合は正直なところ美しいというものではなく、1万円前後で売られている20インチ程度の格安外部モニターを買ったことがある人はわかると思いますが、色味がピンクっぽかったり、薄い感じだったり、コントラストが低めで黒が灰色っぽく見えたりと、決して写真編集などで色味を調整するには無理な色味です。ただ、ものすごく画質悪いという印象を持つほどの色味の悪さではなく、すごく頑張ってるよねと思えるような感じで、若干コントラストが薄くて、色味も正確ではなさそうだけど、一応それぞれの色はかなり正解に近い色は表現できてるよね、と言えるような仕上がりです。
映り具合の総評
外出先に持ち出して気軽にラップトップだけでなく表示領域を大きくしたい、表示するのは主に文字や簡単な写真、気軽に動画を見るなどの目的には最適と思います。割り切り方としては、色味を確認するときだけラップトップのメイン画面を使うようにすれば問題ないと思いました。
以下の比較画像はM1 MacBookPro13インチのTrueToneがオンの状態で、目に見える色味としてはMacBookProの方が白のように見える環境での比較写真です。
全体的な工夫・Goodポイント
・設定などを行うメニューボタン(電源ボタン兼用)や音量のプラス・マイナスボタンなどが前面にあるので操作するときに便利。
・付属ケーブルが十分にそろっていて追加で買う必要がない(通常使用の場合)
・付属のスタンド兼カバーがモニターの持ち運び時のトラブルを回避してくれそう
・本体もケースもデザインがGoodで、大きさも機内持ち込みのキャリーケースにも問題なく収まる
・内蔵バッテリーのおかげで電源供給が確保できない場所でも使用できる
ちょっと不満なポイント
・設定メニューの操作が少しややこしく間違いやすい
・正確な色表現ではないので全てをこのモニターで賄うことはできない
・バッテリーの持続時間が結構短くなってしまいそう
・HDMI端子がミニHDMIなので、ケーブルや変換アダプターを忘れたときに不便
・スタンドの角度調整用のストッパーが滑りやすく、時々画面がスライディングしそうな気がして心配
どんな人におすすめするか
・自宅やオフィスにメインのモニターがあって、あくまでも出先でラップトップの画面以上の領域を確保したい人
・縦モードでA4縦のPDFデータなどを縦のまま等倍表示したい人、特に縦表示用の固定のモニターを用意するのは抵抗があるけど、あったら便利だよなーと思っている人には最適なデバイスと思います。
・カメラで動画を撮る人にも、いざというときはカメラの写りチェック用のモニターとしても活用できるので便利
・さまざまな目的で手軽に持ち運べて、電源繋がなくても大きく表示したいなど、マルチな目的、臨機応変な活用ができる人に最適です
・動画編集をする人で、カラーグレーディングより手間のステップを大きな画面や、セカンドモニターのプレビューモニターとして使用するにも便利なモニターです。
購入を検討している人へのメッセージ
ずっとモバイルモニターを買いたいと思っていて、Amazonで何度も眺めては諦めてを繰り返して来た人も多いと思います。私もその一人です。おそらく悩んできた理由の一つは、メーカーと商品が乱立しすぎていて何が良いのか、どれが良いのかレビューを見ても判断できないだと思います。その中でこの製品は突破口となると思います。決して色味が正確なわけでもなく、4K解像度などの高解像度でもないですが、色も悪すぎず、解像度も低すぎずむしろ画面の大きさに対して非常にバランスの良い解像度、シャープさ、動画の動きの反応も悪くない。英語で言うなら、Awsome、Breat、Better、Good、So-so、not Bad、Bad、Owfulの中で、Goodに位置すると私は感じました。つまり、その価格帯、仕上がりなどを他者と比較して悪くなく、さらに導入によって得られるメリットは価格に対して似合っているあるいは投資する価値のある改善が期待されるという解釈です。
ドンキホーテを複数巡ってみましたが、発売から1−2日の状況としては、ポップだけ貼ってある店や、そもそもポップすら貼ってない店が多数です。ほとんどまだ箱から出してなく、展示もしてないと言う状況でした。ですので、現物がみたい人、箱をみたい人は店員さんに声をかけると在庫があれば喜んで出して来てくれて説明してくださいます。ぜひお試しください!
スペック
株式会社ドン・キホーテ オリジナルブランド 情熱価格
製品型番 TSM-156-BK
15.6型フルHD(1920x1080ドット)IPSパネル搭載
10,000mAhのバッテリー内蔵、最大5時間の連続駆動可能
インターフェイス
USB- Type-C x2 (1基は電源用)
Mini HDMIポート x1
Micro USB x1
1.5Wスピーカー x2
本体サイズ 約356 x 225 x 10.5mm (幅x奥行きx高さ)
製品重量 約750g