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ロンドン大学ってどんな大学?ロンドン大学留学のすすめ-1

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イギリス留学といえば、オックスフォード大学やケンブリッジ大学が誰もが知っている留学先ですが、それに続いてよく認識されているのがロンドン大学です。ロンドンの中心部に点在するロンドン大学で出会った仲間、日々の学びなどについてご紹介します。

ロンドン大学は実は正式な呼び方ではない?

現地で「私ロンドン大学で勉強しています」というと、「ロンドン大学のどのカレッジですか?」と必ずと言っていいほど引き続いて聞かれます。これは、ロンドン大学はオックスフォード大学やケンブリッジ大学と同様に、複数のカレッジが集結してロンドン大学という総称になっています。ですので、正式には、ロンドン大学UCL (University College London) や、ロンドン大学SOAS ( University of London School of Oriental and African Studies) や、ロンドン大学King's College Londonなど、複数のカレッジに分かれており、場所もロンドン中心部に点在しています。

カレッジごとの特徴ある専門分野とカリキュラム

ロンドン大学には幅広いジャンルの専門コースがあり、自身の専攻に合わせたカレッジやコースを選択することができます。また、カレッジごとに歴史的なバックグラウンドが異なっているため、ある意味ハリーポッターの寮のように、特色あるカレッジ文化があることも特徴的で、選ぶ際にとても魅力的な面でもあります。

一例をご紹介しますと、

ロンドン大学UCL ( University College London )

数あるカレッジのなかでもイギリスのトップクラスに君臨するのが、こちらの大学。日本からは日本国初代内閣総理大臣である伊藤博文氏や、小泉純一郎氏など著名人が留学してきた名門大学です。現在も短期留学などで、日本の数々の大学からの留学生を受け入れていることもあり、常に一定の日本人が研究を行なっています。

UCL has performed strongly again in this year’s QS World University subject rankings with UCL’s Institute of Education maintaining its No 1 spot for 'education' for the 6th year running and the Bartlett reaching No 1 for 'architecture & the built environment'.

https://www.ucl.ac.uk/news/2019/feb/education-and-architecture-ranked-no1-world-subject-rankings

University Of London UCL

ロンドン大学SOAS ( University of London School of Oriental and African Studies )

アジア・アフリカ・中近東からの留学生が多数在籍するこちらの大学は、アジアとアフリカ、中近東エリアの研究機関としては世界最大規模となっており、在籍する研究者などはイギリスのBBC等のメディアにもかなりの頻度で出演するなど、世界的な専門家が多数在籍している大学です。

SOAS RANKED THIRD IN THE WORLD ...

for supporting UN Sustainable Development Goal “Peace Justice and Strong Institutions" in latest THE ranking

https://www.soas.ac.uk/gs

University of London SOAS

ロンドン大学King's College London

ナイチンゲールによって世界初の看護学校が設立された大学でもあり、約200年ほどの歴史ある名門校です。

医学系として、歯学や看護学の分野では世界でトップ5に常に入っているような信頼ある大学です。日本からも高校を卒業して、こちらの大学へ入学する人も数多くいます。

King’s ranked 5th in the world for social impact

THE University Impact Rankings recognise the contribution of universities.

https://www.kcl.ac.uk/

University of London Kings's College London

大学のランキングの意味すること

日本の大学ランキングでは、大学名のランキングばかりがピックアップされ、ランキング上位に表示される有名大学=総合的にステータスが高い という事が多いですが、イギリスの場合(アメリカも同様)はランキングがより細かく分野ごとに発表され、同時に人々も各分野ごとのランキングを尊重する傾向があります。例えば、オックスフォード大学やケンブリッジ大学というのは日本ですとその2つの大学名を見ただけで、すごい大学という認識する人が多いかと思います。ところが、イギリスでは先にも述べました通り、医学系ならキングスカレッジ、アジアやアフリカの事ならSOAS、経済の事ならLSE(London School of Economics)など、分野ごとにどこの大学が優れているかを判断します。

優れている大学=その分野のどの専門家の先生が居るかが重要

イギリスの大学では、学校名よりも誰・どの専門家の先生が在籍しており、どのようなカリキュラムが展開されるかが重要視されます。ですので、入学前に大学訪問して自分が学びたい先生探しという事が数多くあり、私も大学選びの際には、複数の大学に訪問して、卒業生ネットワークなどを使い先生のアポイントメントを取り、訪問しました。こうした活動によって、入学後に研究を開始して大学や学科の温度感に違和感を感じてしまうということも避けられます。

最終的に私はロンドン大学SOASへ

いくつかの大学を候補にしていましたが、最終的に私は2つの大学に所属しました。言い換えますと、2段階にしました。実際には私の留学は3段階、語学学校での語学研修の1年目、大学が提供するDP(Diploma)プログラムでのイギリスの高等教育で学ぶ技を身につける研究の2年目、そして、大学院での修士課程の3年目です。私はこの2年目のDiplomaプログラムをロンドン大学SOASで受講しました。SOASでは同様のプログラムを2本展開しており、大きな違いはカリキュラムのバランスで、

1、大学院での研究に近い、より専門的なカリキュラム中心のコース

2、専門的なカリキュラムに加え、イギリスの大学院で研究を行うために必要なスキルを習得するコース

こうした留学生のスキルレベルに合わせたコースを用意しています。

私は留学2年目で、それまでアカデミックな英語環境はあまり馴染みがなかったので、2番のコースを選び、1年間人間学を学びながら、英語でのレポートや論文の書き方、リサーチの仕方などを徹底して学びました。

ロンドン大学の複数の大学からモアイ像へは徒歩3分

謎のタイトルですよね!笑 これは何を意味しているかというと、ロンドン大学の複数のカレッジはラッセルスクエアという、ロンドン中心部の公園のすぐ横に位置しています。有名なピカデリーサーカスとかオックスフォードストリートから徒歩10分くらいの場所です。一度でもロンドンにいらっしゃった方は予測つきやすいのですが、そう、この大学の目の前には、あの有名な大英博物館があるんです!= British Museum !

そして、その中にはあの有名な、英語学習ソフトの名前にもなっている、ロゼッタ・ストーン(Rosetta Stone)が展示されています! さらに、最も大学に近い部屋に展示されているのが、世界的な大スター、モアイ像なのです。ですので、最寄駅から学校に通学する際、大英博物館の中を展示物眺めながら通り、モアイ像にご挨拶をしてから登校するというライフスタイルをしていました。(イギリスの博物館は軒並み入館料無料です)

大英博物館目の前という好立地=学びのチャンス

巨大な展示エリアがあり、世界中の貴重なアイテムが多数展示されていて、その中を歩いて見ているだけでも膨大な学びがありますし、図書館でのレポートと読書の葛藤からの気分転換にも最適な場所です。エリアごとに、国や地域の特集が組まれているので、日本エリアもあります。以前ですと、あの有名漫画、聖闘士兄さんが展示されていました。なかなかのシュールな展示でしたが、世界中の観光客が聖闘士兄さんをマジマジと真面目に見入っていた様子は深く思い出に残っています。

かつて、あの天才的作曲家、青島広志氏が「幼少時代にひたすらに自分のオルガン演奏を聴き続けてくれた祖母の存在によって自分は音楽を深める事ができたので、偉大な音楽家になるためには時間がある祖母が必要」と言っていたように、研究者にとっても謎に包まれた世界の貴重な展示物に気軽に触れる事でインスピレーションを得たり、新たな発見をしたりと、とても大事な要素と考えます。

ロンドン大学での時間の使い方

これは海外留学する人に共通する事ですが、海外大学の学生はホームパーティーやバーで飲みまくっている印象があると思いますが、それは事実です。が、しかし、一方でものすごく勉強熱心で、すごい勉強をします。これは後に記事化しますが、そもそもの大学や大学院=高等教育での学びの実態が日本と欧米ではレベルが違いすぎるため、日本の高等教育は欧米でいう高校レベルと言っても良いほど、欧米での高等教育の実態は厳しく、死に物狂いで勉強をしなければ先に進めず、卒業もできません。その必死に勉強する傍らで、爆発的にみんなで楽しんで、バランスを取っているのです。

では具体的にどのように勉強するかというと、いわゆるクラスやゼミの授業を受けて、それ以外は図書館で

レポート作成のための読書、リサーチ、そしてレポート作成、提出となります。レポート提出が月曜日朝8時にセットされている事が多く、土日の図書館は24時間体制で夜中ずっと大量の学生がレッドブル片手に必死にレポートを書き、朝8時に提出して帰宅、ないしは授業へ向かいその翌日にホームパーティーという流れです。なお、この流れをほぼ毎週実施しています。

日本の大学生活=期末テスト前に集中勉強

私もそうでしたが、日本の大学ではレポート提出とはいえ、ほとんどが中・高校の感想文に近いレベルのレポートでした。しかし、イギリスの大学は参考にした本のどのページのどの文章に対しての意見なのかを、レポート本文内で常に明示しなければなりません。これを1つのレポートで30−50回繰り返しますので、本を読んでいないとレポートは書けません。そして、これが毎週発生するので、期末試験直前に集中的に勉強する日本に対して、イギリスの大学は毎週かなりのプレッシャーの中で自主的に学ばなければ前に進めないのです。イギリスの大学での勉強の仕方については別途記事化していきたいと思います!

まとめ

イギリスの代表的大学、ロンドン大学には複数のカレッジが存在し、それぞれが専門性と文化を持ち、学生は入学前から自分の学びたい分野の専門家の先生を探して大学を決めるという習慣があります。ランキングは単に大学名で評価されるのではなく、専門分野別にランキングがされ、この分野だったらこの大学のこの先生から学びたいと人々が集まっていく教育環境がイギリスの大学でした。その中でも、ロンドン大学SOASはアジアやアフリカ、中近東についての研究で世界最大規模で、それぞれの地域からの学生も多く、常にレポートとの戦いでコンスタントに学び続ける姿勢は私たち日本人も多いに学ぶべき姿勢と思います。様々なバックグラウンドを持った人々とともに切磋琢磨できることも、イギリスの大学に留学する醍醐味ではないでしょうか。

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